開発者が新しい分散型アプリケーションを作成するために利用可能なツールのオプションを拡大することは,IPFSとFilecoinのエコシステムの成長にとって重要です。Wolfram Blockchain Labs(WBL)はProtocol Labsとの新しいコラボレーションにより,ストレージ,ピアツーピアネットワーク,その他のプロトコルを活用して既存のアプリケーションを補完する機会を開発者に提供します.
WBLは分散型台帳技術プラットフォームをIPFSおよびFilecoinと統合し,既存のブロックチェーン機能に新しい分散型の機能と拡張されたストレージを追加します.この統合により,開発者はWolframプログラミング言語,クラウド,ノートブックを含むWolfram Technologiesの新しいツールセットにアクセスできるようになります.
Protocol LabsとWBLのコラボレーションは,以下のような分野での新しいストレージ,データ,解析のユースケースをサポートします.
・アカデミア
オープンでわかりやすい使用のためにデータを保存し,研究の高度な共有を行う
・ビジネス
WBLのコンサルティング組織と協力して、高度なプロトタイプを検討する
・データ解析
FilecoinやIPFSからデータを取り出し,Wolfram Languageでドキュメントの解析を行う
・開発
計算機能を使った高度なアプリケーションの構築
WBLはすでにIPFSを使った最初のユースケースの一つを作っています。Max Planck Digital Libraryと共同で,WBLチームは科学者がオープンなbloxberg上でデータをハッシュ化サポートのためのアプリケーションを構築し,同時にメタデータとデータをIPFSで保存して共有することに成功しました.また,WolframはIPFSの統合を利用して,研究者が使用する分散型アプリケーションに組み込むことのできる機能と使用例を構築しています.
Wolfram Blockchain LabsはすでにARK,Bitcoin,bloxberg,Cardano,Ethereum,Tezos等のノードを高性能クラスタでホストしており,デスクトップ(Mathematica)やクラウド(Wolfram Cloud)上でWolfram Languageをスムーズに統合するための直接接続を提供しています。IPFSやFilecoinとの統合により,データストレージや分析のユースケースで可能なことがますます広がっていきます。
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