30年の間にストレージは進化してきました。昔はハードディスクドライブによる直接接続型ストレージでしたが、現在ではほとんどの企業がパブリッククラウドサービスを利用しています。次世代のストレージは、これらの機能をアウトソーシングする傾向が続くと予測されます。しかし、分散型ストレージがWeb3.0インフラの基礎的な要素の1つになるため、ストレージのビジネスモデルは根本的に変わるでしょう。
これには正当な理由があります。分散型ストレージは、クライアントにとっても独立系サービスプロバイダーにとっても、現在のサーバーベースの構造と比較すると、大きな利点があります。現在のクラウドストレージサービスは、新しいモデルによって解決可能な多くの問題点を抱えています。
クライアント側の問題点
サーバーベースのストレージは、常に検証可能とは限らず、データの不変性や保存性を保証するものではありません。
また、市場が囲い込まれているため、価格競争力がありません。
サービスプロバイダー側の問題点
市場統合により、独立系プロバイダーが利益を得る余地はほとんど残っていません。
独占的な市場は、独立系プロバイダーにとっての参入障壁となってしまい、顧客の選択肢も非常に狭まってしまいます。
IPFSのコンテンツ識別子(CID)や、Filecoinの保管証明メカニズムによって提供される冗長性と持続性の保証といったイノベーションは、セキュリティ、費用対効果における改善を意味します。さらにFilecoinはその貢献度に応じて報酬を得ることができるProof of Storageという新しいインセンティブシステムを採用しています。
一方、データの生産は減速しません。IDCの予測では、2020年から2025年にかけてデータ生成量は3倍になり、合計125ZB(ゼタバイト)になると予測されています。これらのデータの80%は、クラウドサービスに依存している企業によって生成されるでしょう。このデータのほとんどは、様々な利点のある分散型ストレージに移行すると想定できます。その多くは、Web3.0環境で生成されるかもしれません。
Filecoinコミュニティに参加するメリット
ストレージへのニーズが高まり、企業が分散型ソリューションの利点を理解するにつれ、分散型のサービスを選択する独立系サービスプロバイダーのための市場はますます選択肢や方法が増えています。Filecoinに参加し、クラウドストレージから分散型ストレージへの移行を受け入れるサービスプロバイダーには、具体的な利点があるのです。
人類の最も重要な情報の保護:Filecoinのストレージの機能には、プロバイダーに有意義なサービスに参加する機会を与えてくれます。このネットワークは、ショア財団、ウィキペディア、インターネットアーカイブのような機関の情報を保存しています。
Web3.0の一部になる:Web3.0アプリケーションの台頭や、NFTやメタバースアセットのような新しいデータセットにより、特定されて形式のデータストレージ市場が形成されています。これらのニーズはFilecoinのような分散型サービスによってのみ満たされ、これに依存する市場を生み出しています。
オープンネットワークに参加する:Filecoinネットワークは、参入障壁である許可や認定がありません。最小限のハードウェア要件を満たす参加者であれば、誰でも貢献者となることができ、経済的な恩恵を受けることができます。
ブートストラップに対するインセンティブを受けることが可能:コミュニティは、さまざまなプログラムで新規参入者をサポートします。その中には、SnapDeals、Filecoin+、Filecoin MinerX Fellowshipなどがあります。
自分に合った運用方法:ストレージプロバイダーもクライアントも同様に、Filecoinネットワーク上で自分のデータセットを管理するためのより良い方法を見つけることができます。これは、ストレージ方法から、情報の利用と収益化まで及びます。
イノベーションの機会を活用:基本的に新しい技術である分散型ストレージには、改良と成長の余地がまだたくさんあります。ストレージプロバイダーは新しいコスト構造やその他の差別化要因を模索することが出来ます。
受動的な収入を得る:Filecoinネットワークでストレージプロバイダーになる場合、ROIのための複数の戦略があります。これらの中には、ESPAのFilecoin Storage Provider BootcampでStefaan Vervaet氏が説明したように、あなた自身のデータセットで収入を得る方法も含まれています。
これらの利点に加え、Filecoinはストレージのユースケースを越えて拡大していきます。Filecoin Virtual Machineは、ネットワークにスマートコントラクト機能を導入しています。ネットワークが進化してもなお、ストレージプロバイダーはこれらの開発の基盤であり続けるでしょう。
ストレージプロバイダーになるには
Filecoinのストレージプロバイダーになることに興味がある方は、以下のリソースで詳細をご確認ください。
ストレージプロバイダーになり、FILトークンを獲得する方法について、20時間以上の新しい動画コンテンツを含むバーチャルブートキャンプをご覧ください。
ストレージプロバイダーに関するFilecoinのドキュメント
Lotusドキュメント
Magik6kによるFilecoin SPワークショップ
Filecoinストレージプロバイダーに特化したプレイリスト
プロトスクールの「Filecoinでストレージを検証する」講座
ガイダンス
コミュニティにも積極的に参加してください。
本ブログは、www.filecoin.io/blog からの翻訳となります。
ソース:https://filecoin.io/blog/posts/why-become-a-filecoin-storage-provider/
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