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Filecoinストレージマイニング:セクターとは

今回から、ストレージマイニングの詳細について何回かに分けて説明していきたいと思います。今回の記事では、ストレージの基本単位であるセクターの概要とCommitted Capacityと呼ばれる仕組みについて説明します。

概要

セクターは、Filecoinストレージの基本単位です。セクターの大きさは、標準サイズがあり、コミットメントのために時間経過によって大きくなります。セクターサイズは、セキュリティと使いやすさのバランスで決まります。セクターの存続期間はストレージ市場で決まります。

プロトコルの最初のイテレーションでは、32GiBおよび64GiBのセクターがサポートされます。最大セクターの寿命は、証明アルゴリズムによって決定されます。セクターの最大寿命は最初は18か月であり、その存続期間が終わると自然に期限切れになります。一方、マイナーはセクターの寿命を延ばすことができます。マイナーがコミットメントを履行すると、報酬を獲得することができ、担保が回収されます。

Committed Capacity

取引は、ストレージマイナーとクライアントがFilecoinのストレージ市場で合意したときに始まります。Filecoinのプロトコルは、実際のクライアントと自己取引を生成するマイナーとを区別しません。しかし、不正な自己取引を経済的に不合理にするために Committed Capacity と呼ばれる仕組みが導入されました。初期には、取引で満たされたセクターのマイナーが報酬獲得の可能性を高める設計となっていました。これにより、マイナーがストレージプロバイダーとクライアントの両方になり、悪意ある自己取引を成立させることで、悪用することが予想されていました。

セクターが部分的に取引でいっぱいである場合、Filecoinネットワークは残りをCommitted Cpacityと見なします。同様に取引のないセクターは、committed capacity セクター と呼ばれます。マイナーは、ストレージ容量を証明することで報酬を得、ストレージを必要とするクライアントを見つけることが奨励されます。マイナーがストレージの需要を見つけた場合、彼らはcommitted capacity セクターをアップグレードして、有料のクライアントからの取引手数料により追加収入を得ることができます。

committed capacity セクターは、クライアントデータを保存するマイナーのインセンティブを向上させますが、問題を完全に解決するわけではありません。実際のクライアントファイルを保存すると、ストレージマイナーの運用上のオーバーヘッドが増加します。特定の状況(たとえば、マイナーが取引手数料よりもはるかに高いブロック報酬を重視する場合)では、マイナーはクライアントデータを完全に無視し、ストレージパワーをできるだけ早く増やすためにcommitted capacityに単に保存する場合があります。これにより、Filecoinの有用性が低下し、ネットワーク上にデータを保存するクライアントの機能が制限されます。Filecoinは、検証済みクライアントの概念を導入することでこの問題に対処しています。検証済みのクライアントは、検証者の分散型ネットワークによって認定されます。検証が完了すると、DataCapサイズによって設定され、事前に決定された量の検証済みクライアントの取引データをストレージ市場に投稿できます。検証済みのクライアント取引があるセクターには、ないセクターよりも多くのストレージパワーが与えられます。したがって、より多くの報酬が与えられます。これにより、ストレージマイナーは、クライアントデータを保存するためのインセンティブを得ます。

以上、ストレージの基本単位であるセクターの概要とCommitted Capacityについて説明しました。

参考:Filecoin Spec Stroge miningより
https://spec.filecoin.io/#section-systems.filecoin_mining.sector

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